本を貸してくれる青年

店主の店に遊びに来てくれる青年がいます。年齢は店主の半分以下の若者です。好青年な上に身長が高くお洒落でイケメンなんです。一つでもその要素を分けてもらいたいと思うのですが・・・

先日も1冊貸してくれました。実は、読書する習慣がなかった店主に本を読む楽しさを教えてくれたのも彼なんです。その本の題名は『傲慢と善良』題名だけ聞くと難しそうなイメージです。傲慢 (ごうまん)って漢字を 何も見ないで書けないな~なんて思いながら本を受け取りました。

店主の気持ちを知ってか知らないか彼は、本を貸してくれる時に一言添えて本を渡してくれるんです。「この本は、旅行の移動中のバスの中で乗り物酔いをしながら読み切った本なんです」

まぁまぁな本の厚さと活字の多さをカバーするような一言だと思いませんか?

移動中に読めた。そして、乗り物酔いをしても読めた。

店主にも読破できそうな気がしてきました。又は、そんな状況下で読めた本をまさか読破できない訳がないですよね?って意味なのかは、想像にお任せします(笑)どちらにしても今なら読める気がする。いや読める。

善良で傲慢な店主が本日も美味しいコーヒー淹れてお待ちしております。